pirorin

ひとよのpirorinのレビュー・感想・評価

ひとよ(2019年製作の映画)
4.2
重かった。。
母として何が正しかったのか。
母は子供を守りたかったから
夫を殺したけど、
残された子供たちは、加害者の子供として
不自由な人生を送る。
自由に生きていいって言われたのに、
その自由は皮肉にも母の起こした事件によって
消されてしまう…。
殺人はもちろんいけないことだけど、
自分を犠牲にして子供たちを守ったことに関しては
つい尊敬してしまうところがある。
自分が守ってあげられる勇気がなかったからかもしれないが…。

始まり方から、
途中現在と過去が繋がっていくのが良いし、
子供の頃と、大人になった時と、
違和感がなくて、すごく良かったです。

佐々木蔵之介の親としての気持ちと、
最後、いろいろと錯綜しちゃって
ごちゃごちゃになっちゃうところが
笑ってしまった。

あんなことされても
ちゃんとお墓参りに行く子供たち、
偉いと思うよ。
pirorin

pirorin