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ペトラは静かに対峙するのanderuのレビュー・感想・評価

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)
4.1
詩的な映像。ドキュメンタリーのように人生での時間をみせる映画。ペトラをとりまく不遇を出来事を淡々と描く、芸術と金に価値をおく冷酷な父、そのゆがんだ孤独。

ラストの一幕で、ペトラの小さな娘とのシーンや義理の母とのシーンが、なおさら微笑ましかった。

最後までみおわって、ペトラの父は本当に欠陥の多い人だったのか、むしろ自分の意のままに行動しているだけであり、その理由づけを偏屈に語っているだけではないかと思えてもくる。射殺されるシーンの後で。そう思えた。ペトラの人生をリアルに、客観的に、描く好適作品。
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