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スケアリーストーリーズ 怖い本のtsubasaのレビュー・感想・評価

3.4
『その本はひとりでに物語を書く。名前が刻まれたら"死"』

原作はアルヴィン・シュワルツという人が書いた児童文学シリーズ「Scary Stories to Tell in the Dark(邦題:誰かが墓地からやってくる)」であり、1980年代に出版。
挿絵の不気味さや内容の過激さ(殺人、外傷、共食い)などから図書館に置くことを禁止されてしまった児童書。
人の好奇心の方が怖いものでそれ故の大ヒットのベストセラーだが、今作はそれを綺麗にジュブナイル&ダークファンタジーに落とし込んである。残念ポイントは主人公達の魅力が少し足りないところだけど..。
また、本当に怖いホラー映画を観たい人には物足りないかも、あくまでお化け屋敷風の驚かし方。『死霊館シリーズ』に通ずるものがある。

今作の1番の魅力はやはりデルトロ監督が描く恐怖の異形・象徴。『シェイプ・オブ・ウォーター』や『パンズ・ラビリンス』に続き圧倒される造形美。どんな怪物が出るか、怖さ<楽しさを感じたのはとても新鮮だった。
『ペール・レディ』のビジュアル最高!
『かかしのハロルド』が怖さ不気味さ的に一番好きだった!
皆さんは"誰"の物語が1番好きでした?
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