ラーチャえだまめ

スケアリーストーリーズ 怖い本のラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

4.0



物語はあまりに悲惨な死を遂げた“サラ・ベローズの書いた小説の呪い”という映画独自のストーリーで、そのサラが書いたいくつもの“怖い話”が原作の短編になっているんですね。一度呪われた本を手にとってしまったが為に屋敷にいたステラおば……たち全員のみならずその周りの人間まで呪いにかかってしまい、白紙のページにひとりでに赤い血でサラたちが“主人公”の怖い話が継ぎ足され彼らの運命はその小説の通りになってしまう……当の本人たちにはただの地獄でしかありませんが我々視聴者からすると「ジュマンジ(初期)」と「デスノート」を足して二で割ったような毎回毎回違った怖い話が展開されるオムニバス的なワクワク度、書かれた運命の通りに突き動かされるキャラクター達が不謹慎にも面白い。


監督は埼玉県飯能市から苦情がくるかもしれないムーミン谷のムーミンをク◯不細工にしてしまった「トロールハンター」が脚光を浴びその後解剖しても生活は踊らない「ジェーンドゥの解剖」を監督したノルウェー人のアンドレ・ウーヴレダル。その「ジェーンドゥ〜」で見せたアメリカンなビックリハウス的脅かし方ではなくて日本の“心霊”的怖さの「ジャポニック的ホラー」演出を今作でも披露しているんですね。この監督は「出るぞ出るぞ出るぞぉ……!!」からのフェイントの掛け方が実に上手い。ハリウッド式ホラー演出も目立ちはしますが急に無音になってから……




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