「ページを開けば、世界が溢れ出す。」
火事によって、たくさんの書物が焼かれていました。そこはフォンティーヌ書店でした。
一方、ドイツでは新書デダリュス三部作の最終章の宣伝がなされました。出版社はこの新刊で莫大な利益を生み出しそうです。
世界一斉発売のために9人の翻訳家が豪邸のシェルターに集められます。
大ベストセラーになる新刊の内容を外へ流出させないために細心の注意がなされた環境で翻訳は進められていきます。
しかし、途中で数千ユーロを支払わなければ新刊の内容を流出すると脅迫がなされます。
完璧なシェルターでどのように内容が流出されたのでしょうか。そして、その目的は?
文学のようなミステリー映画です。
二転三転するストーリーに、本当に面白い本を短い間に読み終えたようでした。
映画化してしまうと、そのリアリティは落ちてしまいますが、ミステリーとして、トリックやその真実がとても面白い映画でした。
「あらゆる常識を撃ち破ることによって…」