ピートロ

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのピートロのレビュー・感想・評価

3.9
あまり寄り道もせず105分と短いし、テンポもいいし、ネトフリで観られるし、まあまあ面白いというそつない作品。
強引な展開もあるけれど映像作品にはこれくらいの派手さが必要なんだろうなと。
英語翻訳家のアレックス・ロウザーはドラマ『このサイテーな世界の終わり』で知ったが、『最後の決闘裁判』でもなかなか味のある演技をしていて、今注目している俳優。
ミステリ的にはフーダニットからハウダニット、そしてホワイダニットと視点が移っていくので抑揚があった。
邦題に「9人の」と付け足しちゃうのは、「〜人の」が暗に密室劇であるというフォーマットが確立している我が国ならではの慣習だし、そりゃつけちゃうよねと思った。