ちろる

9人の翻訳家 囚われたベストセラーのちろるのレビュー・感想・評価

3.7
支配する者とされる者。
少しの気の緩みが心を狂わせ。
築き上げてきたものは全て粉々になる。

世界的ベストセラーの最新刊を世界同時発売するために、出版社の社長が9カ国の翻訳家を秘密保持のために地下室に缶詰にして同時翻訳をさせる。
しかし出版前に何故か流出するはずのない原本が何者かに晒されて脅迫を受けることになるのだが、果たして犯人はこの9人の中にいるのか?

結論から言えばあっと驚くスカッとさせるような結末ではなく、誰も幸せになれない、犯人の目的に多少のモヤモヤ残るような内容でした。
しかし、登場人物みんな少しずつ胡散臭いような演出と、ヒントのような目眩しも多く、観客を欺く、そして振り回していく作りが評価の高さにつながったのかなと思っています。
あとは、元ボンドガールのオルガ キュレリンコのミューズとしての役割。
うっとりするようなエレガントでリュクシーなドレス姿は眼福でした。

因みに帰り際に若い女性が「途中寝落ちしちゃったー。」って友達に話してましたが、それは少し仕方ないのかなー。
たいていのシーンは窓のない地下の密室で展開されて映像は全体的に暗く、会話での説明が多いので集中力は必要となる。
少し集中を欠いてしまえば置いてきぼりになってしまうかもしれません。
でもこの薄暗く映像やカメラワークのセンスは好みかなので個人的にこの作品の無駄のないスタイリッシュな映像は好きな人は好きなはず。
これからみる人はどうか寝ないように、集中できるように、疲れてない時に是非!