9人の翻訳家 囚われたベストセラーのこまだこまのレビュー・感想・評価

引き込まれた100分間。本や文学を愛している身としては堪らないミステリーだった。「デダリュス」完結編及びシリーズの全貌は明らかにされないものの、引用される文章などから小説の端々を窺い知ることができる。そして、ステイタスや金銭といった目先の利益に囚われず、本物の価値を見出せることって凄い力だと改めて思った。俳優陣が個性的で一人ひとり印象的だった。