父・永瀬正敏。母、寺島しのぶ。
吉沢亮、北村匠海、小松菜奈の兄妹。
そして、愛犬”さくら”の物語。
このキャスティングからして、個人的には好きな俳優ばかりだし、かなり期待して見てみたんですが、正直、グッとくるものは少なかったかなぁ。
ストーリー展開も、かなり長い歳月を描いていくだけに、ひとつひとつのエピソードの掘り下げが浅く、感情が積み重ってこなかった分、家族の絆を実感し辛かったのが残念な所でした。
後、終始気になったのが、関西弁。
原作の舞台が関西だからなんだろうけど、キャスト陣の使っている関西弁のイントネーションに、どうしても”演じている感”が拭えなくて、自分が関西人なだけに、その点がずーっと気になってしまったのも、ストーリーへの感情移入の妨げになっていたかなぁと思いました。
これだったら、普通に関東圏を舞台の方にした方が、役者のポテンシャルを活かせて、もっと良くなったんじゃないかなぁ。
最近だと、有村架純とか、菅田将暉とか、関西出身の俳優の関西弁は、流石にとても自然に感じられて役柄の幅を広げる効果を感じられるけど、関東圏の俳優が話す関西弁には、時々”コピー感”が感じられて、それが違和感に繋がることがあるなぁ。
ということで、そんな思いを持ちつつの鑑賞だったので、
エンディングの東京事変「青のID」にも、なんとも言えないミスマッチ感を感じてしまったし、色んなトコが裏目裏目に出てしまったという、そんな印象でした。
