混沌としたなかでしか人は成長できないのか。地方は都市に憧れるが、都市は港区に憧れる。再開発の出来損ないが駅とセットで乱立する。まちを整然とさせる再開発を経験した私たちはそれとは異なる再開発をすることができるのか。と言うのもあんな映画映えするようなノスタルジーな商店街を保存するのは不可ので、現実は何かしらの整備をしていかないといけない。映画では最後に同じような銭湯が新オープンしていたが安易な印象を受けた。その時代時代のノスタルジーな街を映画は記録して保存するだけなのか。
河瀬さんを見た後なのでカメラを置く位置の不自然さというか狙いすぎな印象をもった。逆を言えば自然にあの美しさを出せる河瀬さんのすごさに気づけた。
詩を題材にすると抽象的なかっこよさになってしまって、それだけになっているような気がする。予告編がハイライトである。
