中川監督の描く世界はいつも柔らかで
優しさがあって、でもベースにペーソスがあって。
食堂、銭湯など人が集う場所もノスタルジーのあるロケ地を選んでいて、好きだなぁと思います。
今回は特にそのノスタルジー溢れる場所そのものがテーマになっていて、後半は少しドキュメンタリーを観てる気持ちにもなりました。
どんなに愛着があっても、新しいビルやお店ができるとだんだんと以前の記憶が薄れていく。
「撮る」って大事。
その中でほんのりと自分の生きる道を見つけていく主人公を見守るのは素敵な時間でした。
あ、そうだ。
光石研さんがさすがすぎました。