東朴幕院

わたしは光をにぎっているの東朴幕院のレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
3.8
随分と等身大な作品だ、と言うのが第一印象。
本作を見たきっかけは、野尻湖。関東から遠いが夏や秋がとても素晴らしい田舎リゾート地。ここから始まる松本穂香演じる澪のストーリーは、祖母の入院により共に切り盛りして来た旅館を閉じる事となり、都内の下町で銭湯を生業としている父親の友人に世話になるが、都会の生活に慣れていくうちに....、都会で暮らしている人たちのノリに付いて行けなくなる。
正直、祖母と旅館を切り盛りしていた割には内気で口数は少ないダメダメな若者にしか見えず感情移入も難しかった。
しかし、祖母の死をきっかけに覚悟を決めたかの様な決断をする。そこが準主演の光石研の台詞からも『覚悟とは他人を巻き込む事』にも表れるし、野尻湖の水に浸かり前に進む映像が即ち澪をイメージしており自己肯定をしたと思う。
その後の大感謝祭はミシェル・ゴンドリーっぽい所はご愛嬌か。それでも後半は心に響くものがあったなぁ。
本作をチョイスして映画館で鑑賞する機会は中々難しいと思うが、是非見て欲しい作品だ。
若手の俳優たちも有望だと思ったよ。