Kaz66

わたしは光をにぎっているのKaz66のレビュー・感想・評価

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)
3.6
前作「四月の永い夢」がモスクワ/台北 映画祭で話題となった中川龍太郎監督作品。
今作も引き続き 特別招待/正式出品 されている。
主演は松本穂香。助演で渡辺大知/光石研/徳永えり らが静かに支えている。
両親を亡くし、長野県野尻湖畔で祖母と暮らす澪が、祖母の入院をきっかけに東京に出る。
といっても東京での暮らしも、葛飾区立石という昔ながらの下町商店街。亡き父の親友(光石研)が経営する銭湯に居候して、銭湯を手伝うようになるが、その商店街は再開発の為に間もなく区画整理されることとなる。
同じように“終わり”を迎える商店街の人たちと『静かに心通わせる』ドキュメンタリー・タッチの物語。
『最後までやりましょう。しゃんと終わらせましょう。』のシーンが胸を打った。
監督の次作は、「羊と鋼の森」の作者:宮下奈都の小説「静かな雨」を、仲野太賀・衛藤美彩のダブル主演で2月公開。そちらも楽しみです。
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