kei188

ジェシカのkei188のレビュー・感想・評価

ジェシカ(2018年製作の映画)
1.2
2020年、未体験ゾーンの映画たちの2本目。

未体験ゾーンじゃなきゃ観れない貴重な映画。まもなくレンタル開始です。
ツッコミどころ満載ではなく、ツッコミ入れるために存在する映画でした。

近未来の話。孤児が生き延びるために暴れる。盗みや強盗殺人(そんなシーンはなし、説明だけ)。政府は暴れる孤児対策のため無慈悲な?傍若無人な?特殊部隊を結成。マシンガン付きのドローンを使って、孤児を駆逐する。その特殊部隊に対抗するために立ち上がった女戦士ジェシカ。孤児を集め、思想改革をし、戦闘訓練を行う。武器を与え、孤児レジスタンス活動を行っている。設定が無茶苦茶。

製作費がないのが冒頭のシーンからわかります。暴れる孤児を取り押さえて仲間にするために、街角へ出かける孤児レジスタンスたち。撮影はフランスの郊外の普通の一戸建てが立ち並ぶ住宅地。ただそこで撮影しているだけ。周りは閑静な住宅街、演技も下手。マシンガンを手に、警戒しつつ移動するシーンも、ただ歩いているだけ。小鳥がさせずるようなシーン。風景に何も手をいれていないので、コントを観ているよう。
そしてやってくるドローン。しょぼいCGドローンが飛んでくるだけ、青空の広がるきれいな、閑静な住宅街。なんの緊迫感もない。

隠れ家のアジトで戦闘訓練をする。製作費がない。訓練はどこかのお家の庭。ぶら下がり健康器(懐かしい)で懸垂する、走るも1メートルくらいの土手を駆け上がるだけ。なんの訓練やねん。しかも、戦士にはみんなでそろっての昼寝が重要らしい。みんなで雑魚寝でリラックス。一体感の構築。

ある日、ジェシカの誕生日。ケーキを買いに出かける孤児たち。のんびりムード。お前ら特殊部隊に狙われているんじゃねーのかよ。と、思いきやドローンがやってきて、銃撃戦に。横一列になって、マシンガンを連射する孤児たち。カメラは正面から撮影。それだけ。銃口はCG処理。そこも閑静な住宅街、なんの処理もない。ドローンは全機撃墜。ここが唯一の戦闘シーン。この戦闘で、新入りが殺された。
アジトがばれたので、アジトを島へと変更するジェシカ。偵察チームとして2人が先行して、島へ。なんの緊張感もない野営を経て、穏やかな森を抜けてたどり着いたのは白亜のプール付きの豪邸。ブラインドで中は真っ暗、暗視カメラを付け、戦士の目線で画面は緑。誰も住んでいない、家具も残っている豪邸。安全が確認された。そこはなんとリゾート地(なんで?)。そして、近所のショッピングモールに出かけ、買い出し(なんで?)。のんき。仲間は空からやってきた、パラシュートで降下(なんで?)。輸送飛行機飛ばせば特殊部隊にばれちゃうよ。

リゾートの豪邸でのんびり過ごす孤児戦士たち。海でバカンスを楽しみ、川で遊び、パーティでナンパ。お前らお尋ね者だろ。緊張感まるでなし。気が緩んだか、戦士なる前のワルの感覚がよみがえる。やんちゃが始まる。戦士の一人は焼身自殺をする(なんで?)。もうわけわかりません。

そして、緩んだ心は暴走し、日本刀遣いのにーさんが、ビーチでカップルを殺してしまう(なんで?)。地元民が特殊部隊に連絡し、さあ決戦だ。決戦の前に、体を清めよう。ジェシカ(25歳くらいだそう)と一緒にみんなで全裸でシャワー(なんで?)、そして最後の晩餐(余裕だ)。
海の向こうからやってくるドローン。まるでムクドリの大群のようなドローン。夕焼けに向かって並び、ドローンを待ち受ける孤児戦士たち。決戦はいかに…で終わり。ほんとに終わり。

いやー、たまげました。こんなに馬鹿馬鹿しい映画は一生に何度も見れません。
製作費がないのが最大のネックでしょう。撮影スタジオでセットを組むお金さえなかったようです。スタジオはセットもなく、背景は真っ暗、全員がそろう記念写真のようなシーンだけ。後は、すべて、屋外ロケかなにかしらの建物を借りたように見えます。なんの大道具もつかっていないので、借りたものはそのまま撮影。ちょっぴりCGが入るだけ。孤児の中で、妹を殺した奴と妹のゴーストの交流があります。妹は実写ですが、出たり消えたりにCGの星が…。幼児向けのマンガのよう。

女戦士のジェシカもヘン。マシンガン片手に表にはでるが、戦わない。いつも虫よけのネット(蚊帳)で寝ている。揉め事があれば、孤児を抱きしめて慰める聖母。孤高の女戦士、確かに孤高だ、何もしてないもの。見せ場は、オールヌードでシャワーシーンだけの女戦士。モザイクなし。

プロット練って、もうちょっと面白くして、ちゃんとお金集めなさいよ。見切り発車で作るんじゃない。こんな貧乏映画、ほんと未体験。貴重な体験でした。

こんな映画にこんだけの量を書く私もヘンかもしれない。しかもかっこ()が多い。

2020年劇場ー21本目