"ワニワニパニック"
巨大ハリケーンにより壊滅的な被害を受けるフロリダ。競泳選手のヘイリーは連絡の取れなくなった父を心配に思い、嵐の吹き荒れる中、実家へ探しに戻る。
浸水が始まった地下室で倒れている父を発見するヘイリー。
救出に向かおうとしたその瞬間、彼女もまた何者かによって地下室の奥へと引きずり込まれてしまう…。
この手のモンスターパニック映画だと、サメはよくあるけど、ワニってあまり見たことないかも。
家の中にあんなアメリカンサイズなワニがいたらどうします??しかも家の中は徐々に水かさが増していくという圧倒的にアウェーな状況。これはムリゲーです。
ハリケーンが襲う大災害にもかかわらず、物語の舞台となるのは、ほとんど家の中。限られた空間の中で物語が展開するところは、どこかシチュエーション・スリラーのような雰囲気を感じる。
これはホラー映画を多く手掛けているアレクサンドル・アジャ監督の手腕によるものだろう。
そして今作のポイントとなるのが、父と娘の関係性。
水泳選手である娘とそのコーチであった父の回想シーンが劇中に幾度となくインサートされる。
これが壮大なフリだということは、言わずもがなですよね。
ジャケット写真から察すると思いっきりB級テイストなんですが、CGで描かれたワニもリアルだったし、意外と侮れない作品でした。
確かにツッコミどころはなくもないのですが、ジャンルムービーなので許容範囲でしょう。
上映時間も90分、登場人物も少なめという非常にシンプルにまとまった良作だと思いました!