erigio73

小さな同志のerigio73のレビュー・感想・評価

小さな同志(2018年製作の映画)
3.8
ロシアに統治されてスターリンの圧政を受けていた時代の話。エストニアの旗や国歌も禁止され、幼い子供は無邪気にピオネールになりたがる。エストニアで一緒に成長した友達はロシアの手先となって友人を密告し連行する。エストニア人はこっそり集まってエストニア語の歌を歌う。そういう時代の物語だ。
天真爛漫で大人の秘密も平気でばらす子供だったレーロが、徐々に人の顔色を窺うようになり、観客の不安は胸をなでおろす方向に解消される。初めはピオネールの歌が好きだが、後半エストニア人の大人の中で二羽の可愛いワシの歌(実はレーニンとスターリンを揶揄する歌)を歌ってみせていた。母親に会った時のぎこちなさが、子どもから少女になったレーロの、しんどかった5年間の結実ということなのだろう。なんとなく感動の再会を期待してたがそれは甘過ぎた。