ニューランド

小さな同志のニューランドのレビュー・感想・評価

小さな同志(2018年製作の映画)
3.5
(『修道士は沈黙する』の所で少し触れた。少女・元メダリストランナーの教師の父、その親族、限られた視点から、’50年代の小国の民の誇り・愛を捨てぬ、無力も懸命な日常が、じつに柔らかくおっとりも正確なトーンで描かれてゆき、支配民族の当人たちにとっては当然・何気のことば・判断に、他者に対して持ってはならぬ過剰な力を手にしてる者の傲慢さ、対する者にとってはその存在を否定されるそら恐ろしいまでの恐怖・理不尽の有り様・事実を、実体として感じさせ・教えてくれる、あくまで穏やか静か・拡げぬも(視界下の不穏に)真にゾッとさせるものをあり得べく描ききった秀作~少女は無邪気から意識が徐々に生まれ育ってく、これも無知な観客にぴったり寄り添ったメジャーとなる、そして自伝の厳かみを伝えくる~。あのラストの家族の真の感触は、ハリウッド映画や大国の映画では決して?見られないもの。「住民にも信頼篤い君を、学年主任に引き上げたい。しかし、ふたつ、ひっかかる。ひとつは君が共産党員でないこと。もうひとつは、釈放の見込みもない奥さんのこと。離婚したまえ、そうしないと教職そのものを失うことに。」「・・・・・断ります。妻は必ず潔白が明かされる、待ち続けてやります。」)