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マイ・スパイのEDDIEのレビュー・感想・評価

マイ・スパイ(2020年製作の映画)
4.5
映画史上最も和やかなスパイムービー!?言うなればめちゃくちゃ緩い「レオン」。これぞ掘り出し物。子役は可愛いし、バディムービーとしても見応えある。同じピーターシーガル監督の「ゲットスマート」よりも笑える。

ガチで劇場内も結構笑い声が響いていました(笑)スパイアクションだけど、愛しいシーンが多い。デイブ・バウティスタも自分の可愛いところわかってるな、きっと。セリフとかも後から伏線としてきいてくるし、アクションも見応えあるし、これはもっと上映館増やすべきな傑作ですよ。

と言っても本格的なアクションを期待すると肩透かしを喰らうので、バディムービーとして、大人と子供が共演するコメディとして、そして時々アクションぐらいの気持ちで観ていただければと思います。
だけど、劇場公開は3/20がラストっぽいんですよね。未体験ゾーンの映画たち公開作品はDVDレンタル開始割と早いっぽいので、それを期待したいところ。ってか本気で円盤欲しいぐらい気に入ってしまいました。

バディムービーとして、
これは主人公のドラッグス…じゃなくてJJがタッグを組むのはクロエ・コールマン演じる9歳の少女ソフィ。スパイ顔負けの相手を出し抜くような天才的頭脳と筋肉の塊のようなJJというのが絶妙にいいバランスになっているんですよね。
ただそれだけではなく、仕事上のパートナーとしてJJが組んでいるのがクリステン・シャール演じるボビーです。彼女は筋肉担当のJJを技術で支えるサポート役。彼女も彼のパートナーとして少しずつ成長していくのがいいんですよね。途中で放った「私があなたの命を救うことがある」というセリフが伏線として後々活きてきます。

そんな中でもやはりJJとソフィの関係性が微笑ましくて、スパイの練習をする2人の姿がまるで「レオン」を想起させました。
彼らが関係性を深めていく中で、ラストのとある爆破シーンを観ると感動して涙が浮かんできたほどです。

完全なるB級映画と思いきや、傑作に出会ったしまったという感覚です。あくまで個人の意見ではありますが、未体験ゾーンの映画たち侮るなかれ。

※2020年劇場鑑賞57本目
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