horahuki

モンスターハンティング 復讐の狩人のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.4
低予算モンハン!

中世のファンタジー世界。「絶対守ってやる!」と誓った娘をモンスターに殺されたヒゲモジャオジサンが、復讐のためにモンスターの首を狩っては家に飾り…を繰り返す『モンスターハンター』のパクリ邦題をつけられてしまうのも時期的に仕方なしなモンハンホラー。

低予算(3万ドル)なこともあり、直接モンスターを狩る戦闘シーンはほとんどなく、狩られた首と主人公のエゲツないほどの負傷&疲労という結果のみが見せられる。だからエンタメ的な楽しさはないのだけれど、一戦一戦が文字通り生死をかけた過酷さに満ちていることを伝える点ではむしろ効果的。ただ同じことの繰り返しなので、もう少し短かったほうが好きかも。それでも72分という素晴らしい上映時間!

だから、基本的にはヒゲモジャオジサンが森の中で暮らしつつモンスター狩って疲れてハァハァ言ってるシーンが大半なのですが、画面外に対して想像力を喚起する材料がてんこ盛りだし、オッサンの演技力もそれを手助けしていて、モンスター無しでもモンハン映画ができるってこと証明しちゃってるのがすごい。なんなら本体を映すより、迫力があったと思う。あの不気味な生首のビジュアルが敵側のヤバさをめちゃくちゃ上乗せしてて、なかなかに恐怖だった!

最後にはご褒美的なゴアシーンもあり、何とも言えない余韻を残すラストもありで、低予算で何ができるかっていうテーマに真摯に向き合った作品って感じ!まだ見てないけど、WSさんの本家より面白い可能性あるんじゃないかと…😅なかなか日本に入ってこないし海外版買うか迷ってた作品だったけど、まさかのモンハンのタイミングで日本上陸とか、むしろモンハン発売&上映まで寝かせたんじゃないかと思っちゃう🤣
horahuki

horahuki