すずしくてねむたくなる

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代のすずしくてねむたくなるのレビュー・感想・評価

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エンドオブセンチュリー。
新への歩み始めと美への探究。

師弟関係でもある2人の作品は対照的ではあるが、美への視線・確実に(今までと)違う表現の始まりだった。
全編ナレーション付且つ、それぞれの作品が付き、かなり観やすい一作。

僕は丸切シーレ派で。
常にある日常の時間・不安・怒り・後ろめたさ・かなり主観的な美徳、例えるならそういったものが、ぬるんと表現されている(表現の1つとして圧倒的に地位を確立した)雰囲気がある。
中途半端な姿勢なら意味が分からない、で終わってしまうところではなく、事柄・事物について聞くことさえ許されず、自分で勉強し呑み込める事が出来ない事の恥じらい、のようなわざと強く距離をあけているような、例えるなら個人的な解釈はこうだ。

脱線するが(このまま戻らず終わるとする)、近頃たまに映画館でねむってしまうことがある。
ビル・エヴァンスの時も、ついうっかりとしていた。音や映像が良過ぎる?と、楽しみにしていればそうである程、そんな風な気がする。
シーレと同じくして28歳、日々仕事に走る事イコールのいい疲労感からであれば良いが、単に加齢である事は決して認めない。