前半はブラックコメディ色が強め。「ソウル大学文書偽造学科とかないのか〜？」がかなりおもしろかった。
追いつまっても妙に楽天的で幸せそうにすら見える一家だったのが、富裕層の差別意識を耳にして貧困や格差を強く感じることによって狂っていく。普通に働こうとするだけでは貧困から絶対に抜け出せないのだから、一か八かの賭けに出るのも仕方ない。格差社会って爆弾を抱えているようなものだなぁ。
キャンプ中の宴会がバレ、ヤケクソで殺戮に至るのかと思っていたら、予想もつかない地下室が出てきて仰天した。
「計画しなければ失敗しない」は、何をやっても失敗する層の諦念を感じてつらかった。
自分の貧しさが頭にちらつくシーンが多々ありウッとなった。
ラストシーンも良い。まあ正攻法で格差を乗り越えるのは絶対に無理ってことですよね。
