「タクシー運転手・約束は海を越えて」を演じたソン・ガンホの演技にまたしてもやられた！
ソン・ガンホが父親を演じる家族は、父親の無計画・無気力さ故に、半地下住宅が象徴する格差社会の下での生活を余儀なくされていた。
格差社会の頂点で暮らすIT会社の社長の家族に取り入って、パラサイト（寄生）することで、家族の生活は好転するかに見えたが・・・。
格差社会とは、むしろ、限られた上流階層が、多くの下流階層をパラサイトしているという構図も描かれている。
２つの家族を中心に、誰かが誰かを羨んだり、逆に、誰かが誰かを蔑んだりしてしまう格差社会がもたらす醜さを語っている。
格差は、経済的な差異よりも、むしろ、心の中にこそ生まれる。
２つの家族のどちが良い・悪いではなく、誰かを羨んだり、蔑んだりせずに、目の前にいる家族を大切にする（家族と真剣に向き合う）ことを教えてくれる。
