甘口パンダ

パラサイト 半地下の家族の甘口パンダのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.0
面白かった、、、‼️
パラサイト‼️


台詞なくてもストーリーを追えそうなくらい、映像から伝わる情報が明快だった。アカデミー賞を英語以外の言語による映画が受賞するなら、このくらい雄弁な映像が良かったのかも。字幕のハンデを跳ね除けたんだろうなぁと感じました。


まず、パッケージがとても良くできてる。パッケージ見るとふたつの家族の違いが一目瞭然で、横たわる足もめっちゃ不穏で興味をそそりました。絶対女性やん、しかも中年ってわかるうまさ。

そして、キャッチコピー秀逸❗️
“ 幸せ 少し いただきます ”
↑the☆パワーワード🧐❗️

「いただきます」の受け取り方によって、意味が変わって面白いです。

幸せ 少し もらいます なのか、
幸せ 少し 棚ぼたです なのか、
幸せ 少し おしいだきます なのか、
幸せ 少し 食べちゃいます なのか。

映画配給会社の人は、それぞれの映画のターゲット層を意識してパッケージやキャッチコピーを作るって聞いたけど、『パラサイト』くらいの前評判や知名度があらかじめあれば、こういう、受け取り手によって雰囲気の変わるキャッチコピーが最適解。うまいな〜と思いました。

加えて、邦題がモロに日本語直訳で『寄生虫(기생충)』ではなく、ちょっとマイルドに英語を採用して『パラサイト』なのも、同じ理由かな〜と思いました。『寄生虫』はインパクトありすぎて映画を見ることに尻込みする人が出てきそうやもん。



全体にテンポが良くて、ハラハラもするし、でもコメディもあるし、そして最後はやるせない。すごいバランス。
格差社会の両岸の家族をみて、この両者の間には、深く暗い川が流れてると言われたようでした。でもメッセージはそこまでくどくない。やろうと思えば、もっと重い映画にもなったろうけど、この監督はちゃんと「面白い映画」に留めてくれてる気がする。
後味良くはないけど不快じゃない、とても印象深い結末を迎えました。

この監督の映画は『殺人の追憶』しか見たことないけど、どちらもかなり好きな終わり方。
この塩梅が実に好み。うん、好きです。
さ、今から解説サイト巡りして、3回目鑑賞しましょ。

ポンジュノ作品、他も見ないとだわ🤩❗️
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