★5じゃ足らん。
ポンジュノのフィルモグラフィーの中では「ほえる犬は噛まない」に近いテイストだったけど、社会問題とか韓国ならではのネタを取り込んでる上に、エンタメとしての展開も過不足なく面白かったし、まぁ非の打ちどころがまるでなくて、久々にほぼ身じろぎせずにスクリーンに釘付けになった。始まる前もめちゃくちゃにワクワクさせられたし、たまにこういうことがあるから堪らん。
その社会問題も重々しくなることは決してないのが、ポンジュノテイスト。
ストーリーの展開もさることながら、随所に散りばめられる縦の構図が白眉で、まるで迷いがないそのカメラワークとアングルの切り方には鳥肌たった。
日本映画専門チャンネルで是枝さんと対談してる番組を事前に見てたから余計楽しめた部分はあるので、マジ感謝です。
近年アメリカでの製作がメインだったポンジュノが、アメリカ方式のストレスから解放されて思いっきり楽しんだ結果の傑作だけに、これからも韓国で映画を作って欲しいなと切に願う。
兎にも角にも「リスペクト!!!」
「コーナリングが絶妙です」
前人未到の.400/40本/40盗塁のトリプルフォー。
年明けもう一回観に行く。
全然関係ないけど、沖田修一監督のカラダカルピスの短編が、パラサイトハートフル版みたいだなと思った。
https://youtu.be/zTWTdiQwXvM
2019劇場鑑賞183本目