『＂貧富＂という名のスメル』
まず最初に言いたいんですけど…
これ、ほんまにこの邦題の副題いります？
どんだけお客さんのことを
アホの子やと思ってるんでしょうか…
えー。すみません
気を取り直して本題
これまで映画を観ていて
もちろんそんなことはあり得ないんだけど
どうしても何かが臭ってくるような
そんな経験ってなかったんじゃないかって
思えるほどに
いい意味での＂映像美＂…
いや、＂映像臭＂
とにかく圧倒されまくりでした
それこそ逃げ出したいくらい😅
これ、当然撮影現場は
極めて清潔にクリーンに用意された
舞台なわけですよね
それをここまで、いい意味で醜悪に
描けるってやっぱただもんじゃない…
なんかそればっかりやたら
感動しちゃってました
加えて思ったのが
「富める者ってどんどん無臭か
作られたいい匂いに生活を
包もうとするんだなぁ」
ってこと
貧しさを一番体現するものって
苦しさとかじゃなくてすなわち
＂自身では気づかない臭い＂
なのかもしれない…
お話自体としては
原題にもなっている「パラサイト」
劇中序盤で観てるこっちが
「はは〜ん」と思わせてくれるほど
ひじょうに分かりやすい進行と
まるで「オージャンズ」シリーズのような
トリックめいた展開にほくそ笑んで
心底楽しめてました
もちろん
当然そんな夢みたいなことも
長くは続かないわけでして
この後に来るクライシスが
どうなるのかってことに
興味がスライドしていくのですが
ヤバかった…
あまりにそのクライシスぶりが…
しかも…、ああ、言えない！！
観た人と思いっきり語りたい！！
かつての『シン・ゴジラ』の名台詞
「その、まさかです」じゃないですけど
これほどまでのクライシスぶりとは⁉️
って感じ、なんか泣けるんです😢
序盤なポップな展開から一転
後半はもう恐ろし過ぎて悲しすぎて
逆にスクリーンから目が離せず
釘付けになりました
加えて、ガンホ兄ぃを筆頭に
各自どこかとぼけていながらも
ちゃんとリアルを感じさせる演技も
めちゃ貢献してたと思います
もうほんまに
「雨の午後はやばいぜ」
なんであります
そいで最後の最後も
なんだよーーーって思わせるラストで
（無論、いい意味で）
劇場から出てきて思わず
自分の服の臭いを確認しちゃった
2時間でした
新年からいい映画目白押しで
ほんまに嬉しい限り！
［09:40］スクリーン1️⃣
P.S.
かつての『殺人の追憶』の監督さんですもんね。なんか描写、納得です。
P.S.2
ケン・ローチ監督最新作
『Sorry We Missed You』にしても
あるいはこの映画にしても
「そんなに貧困で困窮してるなら
なんでスマホを解約しないの⁉️」
と思ってしまうけど
実際の話、自分に置き換えたとしても
現代社会においてスマホを
手離してしまうと最低限の生活にすら
すがれない（あるいはそう思わされている？）ことに今更に慄然とさせられます。
P.S.3
アホな思い出しですが
劇中の「時計回りで」って件
何かのキーワードなのかなって
妙に考えちゃいましたが…
別になんもないですよね🤣
