今話題の作品。評判に違わぬ傑作でした。
事前情報の印象により観る角度が変わってしまうと、鑑賞時に受ける印象で「なんか違う」となる可能性があり、本作はできる限り情報を入れずに鑑賞するのが吉。
鑑賞の後に、他の方の受ける印象をレビューでチェックするのが特に楽しい作品でもあります。
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まず感じたのは、一本の作品の中でよくもまあ、色々な感情を引き出してくるなと。
途中まではまるでドリフのコントのような進行なのですが、あれよあれよと展開が変わり、さっきまで大笑いしていた私も気づいたら顔が引きつっているみたいな・・・（笑）
しかも、ちゃんとエロまであるし、なんて贅沢。
次々と起きる事をとっ散らかしにして、これをどう収拾するの？と思えば、そこはおもいきりふり切った描写へ展開していくので、既に私は前のめり状態。
こういった色々詰め込んだ作品は、割と物語が突飛だったり破綻していたりするのですが、本作はそこに至る経緯もしっかり描かれているので、突飛な行動にも説得力があるんです。
半地下臭の刷り込みなんかは実に巧み。
そして本作は感情の揺さぶりだけではなく、様々なところに仕掛けを駆使し、重要な物語に繋げている。
ちなみにあらすじを説明するならば、半地下の自宅で暮らす、全員失業中の家族の物語。以上。
それ位で挑んだほうがいい。
今思えばポン・ジュノ作品初でした。
他の作品も大変すばらしいようですので、今作を機に少し追いかけてみたいと思います。
