うーん、やっぱり僕は所謂社会派映画はあまり好きじゃないみたい。『万引き家族』も正直何も感じなかったし、『ジョーカー』に至っては陳腐すぎて腹立ったくらいだし。『パラサイト』も確かに明確に格差社会を描写できてるけど分かりやす過ぎるのよ。ポンジュノで言えば『母なる証明』ラストの何とも言えない虚しさは確実に映画的だったけど、今回はあらすじを全部文字で説明してもそこからこぼれ落ちるような映画的経験は無いように感じた。「これは格差社会を表現してるんですよー！」的場面が尽く説明臭く感じたな。ハラハラする場面もユーモアもあるけど底が浅く感じてしまう。正直、韓国映画ってだけでハードルが上がっていたのも良くなかったけど劇場で見なくてもよかったなあ。
