このレビューはネタバレを含みます
「一家総出!欲丸出しで貴族喰い」
キム一家は貧しくも、支え合いながら5人明るく半地下に住んでいる家族。
完全な地下ではなく、半地下であることが、何か匂わせる。
長男ギウの友人ミニョクは豪邸パク一家の娘の家庭教師をしていたが、留学を理由に信頼できるギウに家庭教師を一時的に引き継ぐ約束をしにきた。友人はその際に"ある石"を持ってきたのでした。
さて、
ひょんなことから富裕層の元で働くことになったギウは、騙されやすい素直な家族を良いことに悪巧みを行い、妹や父、母までも血縁関係のないフリをして次々とその豪邸の被雇用者として棲みつかせてゆく。
しかしそれは悪夢の始まり…。。。
結局この作品のオチは富裕層と貧困層の格差から生まれた妬み嫉みによる殺意。
父親は殺人を犯し、半地下からさらに地下深く潜ることになるという皮肉。
やはり格差というのは埋められないのでしょうか。ギウは金持ちになり、その豪邸を買い取ると夢見てましたが、おそらく無理だと思います。
希望を持ちながらも、見えない格差に疲弊し、潰れると思います。格差は個人では変えられない。上に位置するものがいれば、下で泥水すするものがいるのです。それが、世の常。