ハードル上げまくって観たが唸った。ド直球の社会派メッセージ性とエンタメ度がどっちを上回るでもなく拮抗しているから力強い。ラストをギリギリまで決めなかった（確か絵コンテ描きながら変わった？）とかも納得、ほんとに隅々まで気配りと緊張を緩めず、作品も客も舐めてないと感じる。理屈ではなく、ソンガンホのあの表情がすべてを語っている。いやはや、好悪ではなくちゃんと開かれた問いで終わっているのもすごい。そして韓国の貧富の差はものすごいが、自分達ももはやあんなものだと思う。貧乏人が貧乏人を蔑んでいて、金持ちはそれを嗅いでもいないだろう。
十二分に濃厚な映画体験だったが、ところどころ頻出するマッチョイズムが苦手な感じで辛口に（それもちゃんと批判しているんだけども）
