このレビューはネタバレを含みます
韓国映画特有の気持ち悪さが全体に漂ってましたね。暴力的なシーンやブラックコメディがふんだんに盛り込まれつつ、ラストの静けさが印象的でした。
半地下から地下へ落ちた父ギテクは、死ぬまでそこで生きていくのか。もしかしたら長男ギウが気付いたモールス信号は、ただの妄想なんじゃないか…と、色々と想像が膨らみました。
さらに、ギテクが臭いを意識する描写では、自分がパク夫妻から見下されているという憤りが伝わってきました。パーティの惨劇で見せたソン・ガンホの表情、凄かったです。
とはいえ、格差社会を描いた映画では、やはり『ジョーカー』の方が衝撃度は強かったかな。いずれも救われない感じが何とも言えないですね…