サトミン

パラサイト 半地下の家族のサトミンのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.6
ポンジュノ監督は、緻密で切れ味がある。
美術も、カメラワークもシナリオも、素晴らしい。
評判も良く、スコアも高い、語る人皆絶賛。
。。。だから、このレビュー、とても書きにくい。みなさん、ごめんなさい。
どんなに優れた作品でも、自分の評価のなかでは、残虐シーン多めの作品はNOです。
観賞前は、韓国の万引き家族的作品だと思ってた。
ところが、ビックリ、終盤、ホラーです。怖いもの見たくなかった。
なぜ、そこまで、人を殺すシーンをリアリティ満点に見せられなきゃいけないのか。
それは、観客が喜ぶから??(ワンハリ、ジョーカー、最近の大ヒット映画は残酷シーン必ず出てくる)
映画が芸術のひとつであるなら、もっと賢い表現方法はいくらでもあるはず。
ソファでの夫婦の絡みシーンもあったけど、なぜそこまで手を這いつくばせなきゃいけないのか。(やってることは上流も下流も同じだよという演出のようですが)
下水が逆有するシーンも、汚物がリアルすぎる。
なぜ、そんな細かいところまで、どうでもいいじゃないかという意見もあるのでしょう。
社会テーマを溶け込ませ、精巧で素晴らしい作品。
だからこそ、ひわいで下品で残虐なシーンが残念でならなかった。ということでスコア-0.5
ただ、YouTubeでいろいろな方の考察を受け入れてみると、伏線がたくさんあったようです。
子役が、臭いに対し、敏感で、嫌悪感を抱いていて、半地下家族の正体を最初からすべてを知っていたのだという解説。
係りたくないのでモールス信号は見て見ぬふり、インディアンの弓矢、臭いが充満している家から離れて庭でキャンプ。
今度観る機会があったら子役目線で観てみよう。
マイ感動作「タクシー運転手」の俳優ソンガンホ。さすが、じょうずですねー。ということでスコア+0.3。
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