アカデミー賞受賞の記事を読んで、これは無視できないなと..率直に、とんでもない映画を観てしまった感。なのにどこかに他人事ではないリアル感をも抱かせ、その点心が抉られる作品。韓国の映画界が描き続けてきたこの手のジャンルの映画をポン・ジュノ監督が独自の価値観と技術でとんでもない作品へ仕上げて評価された、という印象を受ける。だから、メディアで"今回の韓国映画作品のアカデミー賞受賞において日本映画界の今後を考える"っていう題材をよく見かけるけど、私はそれは違うと思う。韓国の映画界は今までも貧困・格差・人権に対してストレートに投げかける作品をいっぱい送り出してきていたわけで、その歴史が今回の結果に結びついたわけでもあると思う。そのように考えると日本の映画界にも他の国にはない良さや特徴が山ほどある。何が言いたいかと言うと、記事で見られるような、「日本の映画界が貧困・差別をテーマにした映画を避けている間に...」というような考えで今後の映画界がシフトチェンジされるような事はあまり願わしくないということ。それぞれの良さを突き進んで頂きたい。話逸れすぎた..（笑 ただこれが、作品鑑賞前も鑑賞後も思う私の個人的感想。あとは、韓国の映画のカットや撮り方がやっぱり好み。スクリーン隅々まで見たくなるような撮り方の角度や速度、ピントの合わせ方等々、、毎度やられるんだな。あとはネタバレ禁止という監督の意志のセンスの凄さに同意して詳しくは観た人と語り合うことにするけど、個人的にラストが好きすぎました。さいごう！！とりあえず賛否両論あるのもまた映画の良さであると思うし、誰かと感想を語り合いたくなるけど、一人で観に行って余韻に駄々浸り出来て良かったなと今思えている。笑 ただこの手のジャンルの韓国映画を観ていつも思うのは、これは本国の方たちはどのような心情で観ているのかという疑問。パラサイト,기생충 とんでもない作品。
