このレビューはネタバレを含みます
同僚、上司、見た人が皆絶賛するので映画の日利用して観に行きました。
中盤まではコメディまではいかなくても半地下家族の狡猾さと金持ち家族の呑気な素直さに所々くすぐられました。
地下室の秘密がわかってからも地下室夫婦との攻防、豪邸からの脱出劇は少し滑稽で、どことなく閉鎖的な環境でドタバタ繰り広げられる群像コメディ舞台のような印象でした。
それ以降が本当にしんどかった!
水没した地下の住民と何も知らず楽しそうにサプライズパーティーを開く上流階級の差があまりに遠くて、別の世界のような、あまりに無垢で残酷な描写にこれ以降ずっとみぞおちあたりに力が入りっぱなしでした。
私は韓国の国内事情に明るくないので、どこまでが真実でどこまでが誇張された表現なのかわからないのもあり、心の置きどころがわからず終盤はただただこれ以上不幸が続かないでほしいと祈ってました。
自分は半地下だろうか、地下の人間だろうか、生きるために何をすればいいのか。
もうただ善良に生きただけだと幸せになれないのかなぁと少し虚しさを感じつつ、ラスト、励まされるようなハッパをかけられるような言葉が残りました。
夢を叶えよう!とかよりずっとリアルでわかりやすいですね。金持ちになりたい。