Kaana

パラサイト 半地下の家族のKaanaのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.3
(だいぶ前に見て、なかなか感想をまとめられずこのタイミングでの投稿。長い。)
...

やっと鑑賞(2028.1.18)。

けっこうニヤニヤしちゃう前半。
ゾクゾク、ゾクゾクしちゃう後半。

「格差」というテーマに詰め込まれた韓国と、それが普遍性をもって世に受け入れられる作品ってすごいね。

「英語字幕がつく映画」のアカデミー賞受賞は初、映画を盛り上げ支えてきた韓国に尊敬と感動。
主演が「THE アジア人(韓国人)」というキャスティングと、それを世界のスタンダードの1つに押し上げていく力がまた、とてつもないよね。映画の感想からは外れるけども、欧米の美に対する憧れを持たなくてよくなってきた、ということの意味はとても大きいと思います。

最近になって(2月中旬)色んな人の考察ブログなんかを読んでいるんだけど、とにかくとてもおもしろくて、やっぱりもう1回観ちゃいたくなる。2回目は、「韓国あるある」をある程度押さえるのと、メタファー(比喩)をいくつか押さえるだけでぐっとおもしろさが増すはず。思い出してはニヤニヤゾクゾクしちゃうな。

あとは、ジェシカソングがかなりツボ◎

.
各シーンについて書きたいことがいろいろあってまとまらないよね〜。
.
鼻につく匂い。匂いが強烈に漂ってくる、その虚しさとかやるせなさとか、「一線を超えてくる」という豪邸社長の言葉。
「一線」だって。富裕層と貧困層の線?清潔・不潔の線?
富裕層が貧困層から搾取し、貧困層が最下層の(社会から隔絶されているという意味で人間の扱いをされていない)生き物から搾取する、という現代の構図を丁寧に抽出してバン!!!!!と出されている感じ。ポンジュノ監督。

「搾取」と一口に言っても、それはお金とか時間とか労働力とかだけじゃなくて、例えば教育であったり、健康であったり、はたまた居場所であったり、尊厳であったり…。果てしなく搾取されていくんだよね。そして、上の人たちからそれは見えない。

安物のださい下着を興奮剤に使うとか。洪水で避難した貧困者のことなんて知らないし。

でもその一方で、食欲とか性欲とか、人間の生理的な欲求もチラチラと描かれていて、例えば画面に映るコンドーム、とか。ソファの上でセックス、とか。全編の1割もないシーンで描かれる「同じ人間」みたいな部分がある意味怖いというか、うわっと思わされました。
.
とにかくいろんな小さいネタが見れば見るほど効いてて、やっぱりもう一回みたいな〜と思った。

あと、まあまあ濃厚なキスシーンがちょっと気持ち悪かったです。というのを言っておきたい。