TadamasaMori

パラサイト 半地下の家族のTadamasaMoriのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

なんなんこれ、おもしろすぎた。
超金持ち社長家族と、全員失業中だがこの状況をなんとかしたいと悪い知恵を使いつつももがく半地下の家族、そして知恵を使うことはもう許されず地下で暮らす家族。このカーストに位置する3つを1つの豪邸で描くというなんともシンプルで、見ている人誰もが当てはまりそうな焦点の当て方はすごかった。特に中盤までは失業中の家族の金を稼ぐための悪だくみを応援する立場で見入ってしまったし、地下で暮らす家族の存在が明かされると半地下の家族も立場的にはほとんど変わらないという現実に心を痛めた。結局は誰かのもとで雇われるということは稼ぎの額の違いはあれど心理的には似ていて、雇う側も嫉妬や敵対の目を向けられる苦悩もあるってこと。極め付けは、「地下の匂い」を指摘されは半地下の父親が社長を殺すことになるが、匂いというのはどうでもよくて、匂いの裏には圧倒的に覆すことのできない「立場」を比喩していたんだと思う。半地下の家族は立場をわきまえずに豪邸を自分たちの家だと勘違いしてしまったところで次の計画はもうなくなり、自らの頼みの綱だった頭を使った悪だくみも考えなくなった時点でゲームオーバー。演出的にはドラマの中にホラーやコメディっぽい要素がたくさん入っていて楽しませる工夫がいろんなところで見られた。おもしろかった!!