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パラサイト 半地下の家族2019年製作の映画)

기생충/Parasite

上映日:2020年01月10日

製作国:

上映時間:132分

4.1

あらすじ

「パラサイト 半地下の家族」に投稿された感想・評価

 航空機内映画で内容を知らずに視聴。最初から最後まで圧倒された。
 コメディとホラー・サスペンスの入り交じったような、登場人物すべてに共感と嫌悪感を抱かせるような、カタルシスを感じられそうで引き留められてしまうようなざらざらした不快感は偶然ではなく、監督の計算ずくの演出だろう。その感覚が最初から最後のシーンまで一瞬の緩みなく続く(「根本的な計画」が示す安息感は、それがほぼ確実に実現しない現実に気づくとそのまま絶望感に転換する)。感嘆するほかない。
 そういう監督だから、題名の寄生虫(パラサイト)の意味もシンプルではないだろう。寄生しているのは貧困家族なのか金満家族なのか。ともかく魂を揺さぶられる映画だった。(2019/11/12)

追記(多少ネタバレ)
 どうしても大きなスクリーンで見たくて映画館で視聴。2回目だと当然だがサプライズはないもののディテールに気づく。計画、ハンマー投げ、ボーイスカウト、台湾カステラ、石。金持ち家族は純粋ですれていないが、幸福には見えない。妻の最初の登場シーンでは疲れて眠っているようだし、家族で食卓を囲むシーンもない。カネだけで幸福は買えない。
 だが、極端にカネがなくてはやはり幸福になれない。貧乏家族の父と息子の会話のシーンで石が張り付いて離れないというのは、未来に希望をもちたい息子の気持ちか。雨の中で坂を下っていくシーンの長さは高台の家と半地下の家の格差の象徴か。地下の家族と半地下の家族はたまたま対立したが、半地下家族は地下家族にすまないと思っている。しかしその気持ちはもちろん相手には通じない。父が社長に刃を向けたのは、個人の恨みではなく、どうしようもない階層の違いが修羅場で怒りに転化したのか。息子を救ったのは金持ち娘だった。その息子はその前に自分がここにふさわしいか問うたが、最後のシーンでは全く違和感ない姿。人間は本来そんなに変わらないし、そんなに悪人でもないのに、どうしようもない対立状況に追いこまれてしまう。
いつかどこかでまたこの映画を見るだろう。
映画の幕の内弁当や〜!

だからと言って欲張りに無難に収まっている寄せ集めではない。どれもが一級品である。

コメディ、ヒューマンドラマ、サスペンス、ホラー、アクション…過去にこれほどまでジャンルを決めづらい映画があっただろうか。すべてのいいとこ取りをしつつも中途半端にならず要素が凝縮され、さらに格差社会を風刺し、生きるとは幸せとは何かという重厚なテーマとメッセージが芯に詰め込まれているエンターテインメントの極みだ。

ネタバレ禁止という監督からのお願いがあったが、言われずともこの素晴らしい映画を多くの人に先入観なしに楽しんでもらいたいと制作者側の共犯者になりたいと思わされる作品だ。

ストーリー展開はさることながら随所に散りばめられた小ネタ、登場人物それぞれの個性、押し引き緩急のバランスが見事なまでに計算つくされている。何もかもが伏線に見えてその回収が楽しみでハラハラしながらどんどん惹き込まれていく。
そしてクライマックスのどんでん返し、結末には息を呑むこと必至だろう。

それと日本のチラシではパラサイトを“就職”と訳していて、確かに日本でも問題となっている雇用問題も孕んでおり言い得て妙だが、本来の“寄生”という意味で税金や社会保障といった政府と国民の寄生関係についても考えさせられる。

お恥ずかしながらポン・ジュノ監督の過去作を観たことがなかったが、制覇せずにはいられない天才がいた。カンヌ国際映画祭パルムドールも納得だ。

『カメラを止めるな!』を超える旋風になる予感がしている。世に情報が出すぎてしまう前に観ないと絶対に後悔するだろう。とにかく、Don't miss it!! だ。

P.S. チェ・ヨジョンが美しい。笑
mazinbooh

mazinboohの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

静かな始まり。

前半はずる賢い家族のコメディ映画の様だった。

後半に差し掛かる辺りでギアチェンジ。

ずっとハラハラしながら観てました。

そしてあのラスト。

退屈させない面白い映画でした!


それにしてもどんな臭いなんだよ!!
DIZ

DIZの感想・評価

5.0
この映画は最高に面白い。

この映画を最高に楽しむ方法は、一切前情報を入れずに観に行くことです。

昨日試写で観させていただきましたが
一日経った今でも脳内はパラサイトのことばかり。
完全にこの映画にパラサイトされてしまうくらい面白かったのです。

劇場は笑いで溢れかえり、爆笑してしまうシーンも多々あるのに、スリリングで戦慄してしまうほどの怖さもある。
それでいて最後には感動して泣いてしまう。

ジェットコースターに乗ったように予測不可能に感情を揺さぶり 
あとに残すのはこの社会のどうしもなく深く重くへばりつく闇。

あなたはパラサイトする側でしょうか。
される側でしょうか。

最近大ヒットしたジョーカーにも通ずる深い闇を描きながらも誰もが気軽にその問題について観ることができる。

どんなジャンルが好きな人でも楽しめるし、多くの人に観てほしいと思う非常にバランスが優れた作品。
絶妙なバランスのまま、物語を加速させる才能に驚いた。

私達の身近なところで、常にそれは起きている。
笑ってられるのは今のうち。

気軽に笑えて観れるのに、観終わったあとはジワジワとパラサイトで描かれる問題について考えずにはいられなくなる。

怖そうだと思って、観に行かないなんて
とてももったいない。

怖いけど、それ以上に素晴らしかったと劇場をあとにすることができると思います。
IFC Centerで観賞、終始面白かった!旦那に寄生する妻、金持ちに寄生する貧困家族、金持ちの家に寄生する犯罪者、様々な意味を含むParasite。Burningの時も感じた韓国の格差社会、弱者と強者を明確に区別する社会システムを垣間見ることが出来て、且つ風刺として面白おかしく鑑賞出来た。プランさえ無ければ失敗も成功も無いというマインドに染まってしまった父とは違い、息子はハングリー精神を持って生きていけそうで少し安心。貧困の連鎖は全てマインドセットから生じるのかな。
個人的に韓国と日本の家族観の違いを明確に感じることが出来て面白かった。アメリカでも韓国は家族経営店が多いけど、やはり父、母、兄弟という家族でチームプレイをする意識が強い気がする。日本の家族は個々の個人プレイが主で、中国は家族というより親戚としての繋がりが強い。同じ東アジアでもだいぶ違う。
bavaroa

bavaroaの感想・評価

3.7
シナリオ良し、キャスト良し、キャラクターも個性があるし、笑いありサスペンスありで上手くできた映画だと思った。
PG12だけど人に勧めてもいいかな。
ただちょっと長い。

こんな利口な家族ならもっと上手くやっていけただろうに。
yuki

yukiの感想・評価

4.0
Filmarks試写会にて
ネタバレ無しで言うなら...
「単におもしろい映画をつくりたい」と言っていた監督の言葉そのままだと思う。笑えるし、ドキドキするし、考えさせられるし、楽しむ余地をたくさん仕掛けてある映画だった!これから見る人は前情報を入れずに、「社会派映画だ〜!」と肩肘張らずに軽い気持ちで見に行って欲しい🤔
家とその周辺がセットとの事でめっちゃ細かく作り込まれていてビックリした。翻訳がまさかの根本さん👏低俗な言葉回しを日本語で表現するのは難しいけどもうちょっと下品でもよかったかなぁ。あとパクソダムがタイプすぎる可愛い
こう

こうの感想・評価

4.3
明らかに社会問題が目につくような作品なんだけどなんかずっと笑っちゃう。
てかめっちゃ面白いこれ。

状況だけ考えれば全て戦慄もので、そこに予測不能の展開とユーモアが組み込まれていて右肩上がりに面白かった。
ひば

ひばの感想・評価

5.0
人心掌握術に長けた底辺家族が富裕層へ仕掛けた侵略は計画的なものだった。他人の私生活を覗き見ることへの背徳的な好奇心は違和感から未知の感情へ加速する。図らずとも政治の体言者となる段差構造と劇毒のようなシニカル味。地面と窓が同じ目線の半地下がありふれた住宅形態だなんて知らなかった。笑いが絶えず、全シーン見応えバッチリ、カンヌパルムドールも納得の大傑作。そもそも韓国映画はどれもクオリティが高いし、ポンジュノ作品は絶対に面白いので、ようやく!という感想です。なんとなく彼の作品は富裕層と貧困層の格差社会を描いている作品が多い印象で今作もそこからブレないイメージですね。彼の作風で好きなのは、貧困層にも貧困層なりの幸せがあるにも関わらずそこに僅かでも幸せに浸っているところに金と権力の広範囲な脅威に加え今まで知識や新たな価値観という前向きにも捉えられる要素を浴びても、以前の生活の居心地良さを恋しがり排外意識を持たせるところだと思います。いつも飲んでためっちゃ薄い紅茶の味を忘れられずそれしか受け付けなくなるような。そういう部分を無視せずこれもまた人間の業であると突きつけてくるので居心地が悪く、実際自分はどちらかと言えば貧困層に値する人間であることからなんとなく共感してしまうのです。こんな地獄巡りはうんざりだと思っているのに不公平な世の中を愛してしまう。心のしわ寄せを食らうのは一体どちらの層なのか。その人間性に対する諦めだけではなく、でももしかしたらそこに希望があるのかもしれないと想像させるような、そういうところが魅力的であるし好きだなと思います。また大きな出来事でもことの壮大さより人間の感情が静かな波に揉まれて微かにずれていき着実に変化して出来事を凌駕するある意味繊細な作風でもあるように感じます。気味が悪いですよね。でもそこが最高なんですよね。
ネタバレしないで広めて欲しいなと言われてしまったのでもはや何を書いていいのかわからないけど、本当に楽しみにしてるならみんな言ってるように何も情報入れずに見た方が面白いと思います。今更だけど~~~。私も宣伝一切見ずに読みもしなかったので。あと日本版ポスターにも足ほしかったですね(追記:新ポスターには足ありますね!)


ポンジュノ監督がまさかのスペシャルゲストで登場し会場混乱喝采大はしゃぎでとても素晴らしい体験でした。まさかこの日韓関係に緊張がある中そんなことが起きると思わずポンジュノ監督が目の前にいたので何が起こったのかと思った。夢かな?ユーモアあふれた謙虚な方でした。明日にでも公開して欲しいと仰っていました!ほんとな!日本が最後の公開地となりそうなので盛り上げられたら、とのこと。トークショーのネタバレにならない部分だけ↓ に、ストーリーに大きく触れる部分はコメントに。間違いがあったらすいません
Q, この作品は何かにインスピレーションを受けたのでしょうか?
A, 自分の家庭教師のアルバイト経験から。裕福な家庭で、2階のサウナ室を見せてもらったりしたとき彼らの領域を覗き見した気分だった。数学を教えていたが2ヶ月でクビになったのであんなことは起きていないです笑

Q, キャスティングは?
A, まだほとんど何も決まってなかった数年前に17年の付き合いのあるソンガンホ氏にざっくりな構想と貧乏一家の父を演じてほしいとだけ。お~いいよ~って感じ。それから家政婦と長男だけはそれぞれの俳優さんに固定して想像を膨らませていることをそれぞれご本人に話しました

Q, カンヌではどうでした?
A, 全く実感が湧かなかった。ソンガンホ氏と一晩中飲みました!

Q, 気になる日本の俳優さんはいますか?
A, 樹木希林さんを尊敬していました。日本版『母なる証明』をつくるなら樹木希林さんにを演じてほしかった。素晴らしい俳優でした。今気になるのは浅野忠信さんと広瀬すずさん。スタッフと日本を舞台に何か作れたらという話を数年前にしました
韓国映画好きというのもありますが、
2019年No.1かもしれない

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