カメラを止めるなの上田監督を交えた三人の監督による共同作品。
なのだが、三人で撮った事による必要性が見受けられないのがやっぱ残念な作品ですね。兎、犬、亀とそれぞれのモチーフを与えられた三つの一家のサスペンスというのが話の大筋なのですが、脚本と構成が噛み合ってないように感じてしまって、どんでん返しや伏線回収が予定調和のそれに収まってしまっているのが如何ともし難かったですね。あとああいう『オチ』はもう散々擦られてるので、もう少し意外性が欲しかった。所謂御都合主義を通すにはそれを通すだけの熱量が必要であると私は考えていて、それに値しない取ってつけたような展開と描写が純粋に鼻についたので良い印象は抱きませんでした。しょうもねぇ。なんて言うか、カメ止めでヒットした後こうした犯罪物を取り扱うのに予算はほぼ変わってないというのが無情というかなんというか...。以上。
