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るろうに剣心 最終章 The Finalのsingerのレビュー・感想・評価

3.4
前作となるシリーズ3作品を観て、このアクションは劇場で見てこそなんだろうなぁと思ったので、この最終章は映画館で見てきました。

スピード感、そして迫力のある殺陣のアクションシーンは、とても見応えがあったし、その点は期待通り、劇場で見て正解だったなぁと思います。
でも、ストーリーやキャラクターについては、前作に感じていた描写不足を感じずにはいられなかったのが残念だったかなぁ。
それは、自分が原作を全く読んだことが無いからなのかも知れないけど、
キャラクターたちの背景や、選択に、ドラマを動かしていくような強い意志を感じられなくて、どうも感情が入り込む余地が無かったし、それが全体のストーリーを浅くしてしまっているように感じさせられましたね。

そんな部分を引きずりつつだったので、ストーリーという点では、爽快感を欠いてたようにも思ったし、後半、役者が揃ってくるまでが、少し冗長気味だったのが、個人的には乗り切れない所ではありました。

それでも、お馴染みのキャラクターたちが、安定したハマり役で、今回も躍動している所に、シリーズ最恐の敵・雪代縁が絡んでいくという構図には、ワクワクさせられる部分もあったし、全体的には映画館で体験出来たのは良かったなぁと。

後は、やっぱり個人的にはロケ地ですね。
今作を含めて、5作品全てでロケ地として、地元が採用されていて、それを楽しむというのも、シリーズの醍醐味のひとつだったりしていました。

今作では、やっぱり剣心と雪代縁が再会するシーンが撮影された、三井寺の石橋がとても印象的だったなぁ。
その他、頬の十字傷の話を打ち明けた剣心が、林の中で雨に打たれながら、薫と帰ってくシーンには、日牟禮八幡宮が採用されたり、今回も地元のロケ地が幾つかあったので、いつかは聖地巡礼もしてみたいなぁと思いましたね。

そんなわけで、続く「The Beginning」も劇場で見て、この最終章を最後まで楽しみたいと思います。
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