「未来はここから始まる」
緋村剣心に恨みを持つ男、雪代縁が襲来。その復讐を"人誅"と称し、剣心たちに脅威が迫っていくが…。
最終章、終わりと始まりを描く斬新な手法のうちの、終わりのおはなし。アクションは前三作で証明されている通り、唯一無二の完成度。特に冒頭と、剣心対縁は素晴らしかった。
ただ！縁に感情移入ができぬ。いきなり現れ、いきなり妻殺しを告白され、殺しのシーンだけを断片的に見せられ、まあなんとか同情はできたのだけれど、縁のシスコンっぷりがそれに勝ってしまった。姉殺されたのは確かに、確かに恨みたくもなる。だけど、メインキャラなのであればもうちょっと縁という人物を掘り下げてほしかった。逆に剣心を嫌いになって、縁を応援するくらいの説得力がほしかった。二部作なんだからbeginningでやってくれるのかな？それならまだ納得できるかな？と多少期待はしていたものの、そっちも観終わった今残念ながらそうではなく。構造上？尺の都合上？仕方ないのかはよくわからないけど、それが気になった。素直に、うるせえ！って思った。
