おそらくシリーズ最終作になるであろう今作は、1、2、スピンオフを含め、正にシリーズ集大成といった内容。
これまでの一歩先を行くようなテーマを描くが、少しざっくりとしすぎといか、テーマが大きすぎる。それゆえ正直かなり粗が目立し、ちょっと脚本が雑。
それでも、この作品のメッセージは今の時代にはとても大切なことだと思う。
これを大人向けの作品でやってしまうと偽善的だったり綺麗事に見えてしまい、興醒めになってしまうだろう。
けれどこのあまりにも真っ直ぐなメッセージをティーンエイジャーが声高らかに主張するから価値が感動が生まれる。
脚本の荒さや、筋の通っていない理屈をも凌駕するキャラクターたちを通した役者の熱意が伝わってくる。
また、この映画のラストシーンは主役4人が台本に書き足したという。台詞一つ一つが、4年間このシリーズと歩んできた彼女たちのこの作品へのアンサーなのだと思う。
役者・キャラどちらの成長も感じとることのできる素晴らしいシーンだと思う。