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新感染半島 ファイナル・ステージのピポサルのレビュー・感想・評価

2.8
撃った弾が必ずあたるアンジャッシュ渡部が半島に残った家族を助けながら脱出を目指すお話。韓国アクション映画の悪いところが目立つ。演出もストーリーもしょっぱいし詰め込みすぎ。最後のママを救うやつは狂った爺さんの感動を台無しにしてるので圧倒的に不要。演出はじめ見せ方でゾンビ映画のカタルシスを感じさせるのではなくイベントそのものと子のギャン泣きでオラ泣けや!と殴ってくるのはちょっと今の映画らしからぬというか...。

この作品の見どころであるカーチェイスも車体の重量感やスピードの一貫性がなく「心血を注いだ」という割には申し訳ないけどチープに感じてしまうCG、おまけに運転してる女の子のドヤ顔も相まってちょっと見てられなかなった。マッドマックスを意識したであろうクライマックスも長くて早く終わってほしかった。

序盤のボートで上陸するシーン、いくら港とはいえ穏やかすぎる波に怪しさを感じたけど案の定、以降も都合が良すぎるだろと思うところが多くて...
前作は新幹線と駅という現実世界の延長戦でゾンビが押し迫ってくる恐怖があったから良かったけど今作は完全に退廃した韓国という非現実世界が舞台で、まあそれはいいんだけどその上げたハードルを越えられなかったかなという印象。

強いて言えば香港の誇張された香港感は良かった。
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