ガラムマサラ

新感染半島 ファイナル・ステージのガラムマサラのレビュー・感想・評価

3.8
新感線ファイナル・ステージ

前作のスリリングな閉鎖空間でのサバイバルからうってかわってゾンビで溢れる韓国の町が舞台。

舞台は広くとも所狭しと犇めくゾンビ。そしてそんな文明崩壊した韓国に取り残された荒くれ者ども。

法が機能しなくなった世界でゾンビと欲にまみれた人間の両方から逃げるために車に乗り込み、始まるはゾンビをステージギミックとした地獄めいたマリオカート。
もうこれマッドマックス地獄のファイナル・ステージに改名したほうが良いんじゃないですかね?

ゾンビ映画を観にきてまさかここまでエキサイティングなカーチェイスが観れるとは思いませんでしたよ。
神がかったドライビングテクニックでゾンビすらも利用し追ってくる無法者どもと激しくガチンコ。カメラワーク、演出共に激しいようでいて観やすいのもマッドマックスを彷彿とさせますね。

そんな激しいアクションの中織り成される“生き残る”ドラマ。
各登場人物については必要最低限でまだまだ掘り下げができそうな余地はありましたが、その少ない描写でそれぞれの人間としての欲望、目的が描かれていてストーリーを把握しやすかったです。