しましょう

新感染半島 ファイナル・ステージのしましょうのレビュー・感想・評価

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「予算ついたのでやりたいこと全部やりました」という感じが見ていて微笑ましくてよかった。
監督かプロデューサーか脚本家か誰の趣味か分からないけど、銃撃に格闘に、デスゲームに、カーアクションもマッドマックスもやっちゃえという映画。(もし趣味ではなく「飽きさせないための機能=手を変え品を変えの結果」なら一気にダメですが、あのカーアクション見る限り趣味でしょう)

韓国に向かう設定が無理があるし、ニュースキャスターのシーンは安っぽすぎるし、キャラクターの消費の仕方がちょいちょいもったいないし、無線や「常識」の伏線やフリは上手くないと思うし、ジェーンさんが喋り過ぎだし
何より主人公がずっと清潔感あって髪がいい感じにかかってカッコいいのが必死感と現実感を損なってて終始なんか腹立つ

と粗い点も多々あるけれど

ソ大尉の役のキャラクターがとても良かったのと、最後のオチを前作の哲学「犠牲」とは違ったものに(しかも主人公自らの力で)変えていた点は良かった。
特に大尉は、はじめは弱々しくみえ、なーんでこいつがファン軍曹より上の立場なんだ?と感じるけど、その弱さを刃に変えてしまっているタイプの危険人物と段々とわかるのが良い、最後まで良い。(某役を撃ち殺すシーンとか特に良い(そこは撃ち殺すっしょ!と念じてたらちゃんと撃ち殺してくれたので◎))

総じて普通に面白いと思う。お酒でも飲みつつツッコミながら見るのがオススメ。
しましょう

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