たにぐちたかお

#ハンド全力のたにぐちたかおのレビュー・感想・評価

#ハンド全力(2020年製作の映画)
2.9
8月27日
公開終了なので【追記】
超問題作『君が君で君だ』経ての待ちに待ってた松居大悟監督の新作。
めちゃくちゃ期待してました。が、本当にがっかりだ。何もかもが中途半端。
酷評しかしてないです。読まない方がいいと思います↓






















インスタにハンドボールの画像をアップしてバズらせるのに必死。
ことある毎に「ハンド全力」「ハンド全力」と口にはするが、言われる度に、インスタ映えの為だけにデカ盛りなどを頼みネットに上げて満足し食べもしない人たち。
それぐらいの寒さしか感じない。
インスタきっかけでハンドボールに打ち込もうとするが、練習や試合もろくにしない。
マイナースポーツなんだから前半にルール説明なども有ればいいのに、全然ない。
ハンドボールの魅力を伝えようとする気持ちさえこちら側に全く届いてもこない。
震災の描き方もなんだか...。
あの先生の行動はどう受け止めてどう咀嚼したらいいのやら。
マサオがどう受け止め気持ちを切り替えたのか、理解や納得も出来ない。

本筋とは関係の無いおたこぷーさんの出演場面しか笑えないのも辛すぎた...。

少し話は変わって、1年半ほど前に劇団ゴジゲンの北九州公演を観劇した後、小倉劇場という映画館で松居監督のお母様であるトコさんとのトークショーがあるという事で喜び勇んで観覧。

その時にとても気になる発言があった。
「これからは、みんなにわかりやすい作品を作っていこうと思っています」

それを聞いた時に
それではこれからの作品には松居監督作品の醍醐味である“歪な形の愛情表現”はもう作中で観れないのか?
と、一抹の不安が過ぎったのを覚えています。
その「わかりやすい作品」というのが『#ハンド全力』ならば本当に残念です。本当に残念です。

でも、芋生悠さんと仲野太賀さんお二人の出演場面は短いながらも良かった。
松居監督の次回作にこの2人をがっつり起用して「わかりやすい」とかに拘らずにまためちゃくちゃ難解な愛情劇を観せて欲しいです!

【鑑賞直後のレビュー】
芋生悠さんは本当.どんな作に出演してもかなり深めに爪痕はしっかりと残すよなぁー。
そんな良さぐらいは味わえてよかったです。

役者として脚本家として、主宰する劇団ゴジゲン、もちろん監督としても大好きな松居大悟監督の待ちに待ってた新作。

どうしよう、辛辣な言葉をぶつけてしまいそうだ......。
公開中は点数も付けたくないし、本音も記したくない。
だけど、ひとつだけ。
この作品への監督自身の自己評価.80点以上なら本当に失望する...
たにぐちたかお

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