Kazu

あなたの名前を呼べたならのKazuのレビュー・感想・評価

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)
4.5
久しぶりのインド映画、
女性監督と、撮影監督がフランス人との事で、繊細なストーリーと、洗練されたタッチのインドの風景やオシャレな家具やインテリアでコーディネイトされた高級マンションがで画面に映し出されています。

すっごく良かったって❗️
言うのが直後の感想
インド作品は長いイメージだったのに99分しか無く、これから、まだまだと思っていたらえ!終わってしまいました、、、泣
もっと見ていたかった作品

現代のインド、建設ラッシュ、こんな時代であっても、根強く残る身分制度がある。
法律は改正されてもその地の現実は変わっていない。

主人公ラトナは19歳で顔も見た事のない人と結婚させられ相手は不治の病を隠していて、4ヵ月で未亡人になる。
インドでは女は再婚を許されない(法律は違っても)人生終わりと、ラトナは言う。
口減らしのために田舎からムンバイにメイドとして働きに出される。

結婚相手に浮気をされ破談になってアメリカからインドに戻って来た、ゼネコン御曹司アシュヴィンのメイドになる。
御主人様とメイドの恋と言えば有りがちな安っぽさを感じますが、こちらの作品は全く違う。
身分が絶対的な障壁となり叶うはずの無い恋をお互い心の傷を慰るように信頼関係が生まれ心惹かれ合う二人の微妙な感情を繊細に丁寧に描かれています。

さすが女性監督で、インド人である彼女はフランス人と結婚していて、インドを内外の目から冷静に平等に感じたままを作品にしていると。

個人的に良かったのはラトナがデザイナーを夢見ていて洋裁学校に行くところ。
私もミシンをかける事が大好きなので、カラフルなカラーデザインのテキスタイルを使って洋裁するシーンと、
もう一つは御主人様がラトナにプレゼントする所。
ラトナも御主人様にプレゼントするのですよ^_^
私は感動し過ぎて心臓バクバク❣️
愛する人が今、何を求めているかを共感できる心の持ち主って言葉にならない涙涙

原題は「Sir」ラストシーンで、邦題の意味が・・・ってところでしょうか^_^
Kazu

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