ケイスケ

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのケイスケのレビュー・感想・評価

4.1
マジでギャグがイカレてんな😅何回か声に出して笑っちゃった。特にジジが面白すぎる。『グッド・ボーイズ』に続き、ほろ苦くて笑える青春映画の傑作ですね。てか両方とも下ネタがエグくて笑える。このイキ過ぎた下ネタに関しては個人的に考えた点があるので後述。

親友同士で成績優秀な女子高生エイミーとモリーは、卒業式前日、遊び放題だったクラスメートがレベルの高い進路を決めていることを知って衝撃を受ける。二人は勉強一筋で青春を犠牲にしてきたことを後悔し、残り少ない学園生活を謳歌すべく卒業パーティーに繰り出すことを決意。そんな二人の波乱の一夜が幕を開ける。

エイミーとモリーがとっても可愛くて愛しい。誰よりも勉強して良い大学に行けたと思ったいたモリーですが、実はチャラけていた周りの生徒も、レベルが高い大学や就職先に行くのが判明して打ちのめされちゃいます。だったら進路も決まったし卒業前に遊びまくるぜ!と意気込むも間違えてワケわかんないパーティーに行っちゃうからさあ大変。パーティー会場に行くたび現れるジジというキャラが最高。船からダイブしたとこ爆笑したわ。

あと途中で出会うピザ屋のおじさんのシーンが好き。「プレーンとソーセージのハーフ&ハーフが2枚だと?同じの2枚頼めボケ!」という正論の愚痴が最高。「マンソン・ファミリーの再来か?」って台詞も面白いし、このおじさんを脅してたエイミーとモリーが銃を出された瞬間に「ぴええええん!😭😭」ってうずくまるのが可愛い。あれ?端々にこのおじさんの本性が……🤭笑。全編通してギャグのキレ味は半端無いですね。

全体的にはめっちゃ面白いんだけど、ちょっと気になる点。今の多様性な時代にレズビアンの主人公や、演劇部の明らかにカースト下位っぽいゲイのオタクも割とフラットに描かれていてそこは良いと思う。でもやっぱりこういう学園物って同性愛やナードをバカにするアメフト部の主将みたいなヘイトキャラがいた方が面白いんですよ。基本、この映画の子たちは割と良い人ばかりなので少し物足りない。トイレの悪口は酷いけどね。

ただポリティカル・コレクトネスに配慮してる割に、実は意外と描き方がステレオタイプというか。特に前述した演劇部の男の子たちとか何だあれ。製作者の気持ちは代弁できませんが、ある程度はカースト格差は描きたいと思うんだよな。そもそも今のアメリカの学校は生徒同士のカースト的な色付けも禁止してそうですよね。

そこで最初に述べたイキスギ下ネタ考察。おそらくワイルド監督や製作者は昨今のポリコレで描きにくくなった不満をドギツい下ネタにぶつけているんですよ!多分!笑。だって明らかに過剰だし逆にこっちに不快感を示す観客がいてもおかしくないくらい。個人的に下ネタは全然オッケーなんですが「パンダが可哀想だろ!🐼」とは思った笑。はたき落とすなし笑。