最高のバディームービ！！
ベースはコメディだから、バカなことやったり笑いどころがたくさんあるんだけど、多様性であることが当たり前の世界だったり、誰にとっても選択肢の自由がある様が描かれている所が素晴らしかった。
アメリカのスクールムービーにありがちな、アメフト部とチアが牛耳っているようなスクールカーストのない世界は見ていて気持ちが良い。
10代の子たちはこの世界を当たり前のこととして受け取って欲しいし、学生を卒業している上の世代には、これを今の価値観として受け入れてアップデートして欲しいと思える作品でした。
高校生くらいだと自分の価値観や、視野の狭さが実感できないと思うけど思い込みを捨てて周りの人を少しでも理解しようとすれば、世界は変わって見える。何でも分かり合えていると思っていた親友との関係も、相手が何を考えているか知ろうとするだけでこんなにも変わるってことを教えてくれる。
無意味な我慢をすることをやめて、自分自身を解放してやりたいことをしていくなかで、恋愛や友情、人間関係に向き合って成長する姿をティーンの女子バディームービーとして昇華した監督の手腕が素晴らしかった。
下ネタも多いけど、やりすぎ感は感じなかったしバランス感覚も良いのだと思う。
ティーンにこういうことは危険だからやってはいけないというメッセージ性感じられたし、幅広い世代に見て欲しいと思える作品でした。
