ヤマダタケシ

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのヤマダタケシのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2020年9月3日 武蔵野館で

・最近観た映画だと『アルプススタンドのはしの方』と近いテーマ性、他人と比べて意味の無いように感じられてしまった学園生活について、改めて他人について知ることによって肯定できるようになる、の話だったと感じたが、そもそも前提になっている価値観が全く違う。
⇒主人公コンビのひとりはレズビアンなわけだが、その事をカミングアウトしているし、それに対して周囲は割と当たり前の事として受け入れている。もうひとりの主人公の女の子もそのことをジョークとしてからかうし、そこでのやり取りに違和感が無い。
 ⇒『スーパーバット』の女子版というよりも、価値観のアップデート版って感じがする。
 ⇒価値観がアップデートされたことによって性別、人種などの要素では無く、純粋にイケてる奴、イケてない奴の構図がハッキリする
 ⇒というより今作イケてないみたいな事とも違ってて、ちょっとオタクっぽいミュージカル好きの少年とかちょっとラリッてる女の子(めちゃくちゃ好きだった)とか、あくまでそういう子がいるって感じで描いてて、そこにコンプレックスみたいなものが無い
 ⇒そう考えると今作はあくまで、主人公の〝イケてない〟と自分を思っている内面の話だったような