コンテナ店子

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのコンテナ店子のレビュー・感想・評価

3.5
レディバードとかエイスグレードみたいな青春ドラマを期待して見に行きましたが、思ったよりコメディ感が高いので、その要素もあるコメディ映画というイメージで見た方がたぶん親しみやすいです。ドラマとしても悪くないですが、笑わせようとしている時の方が圧倒的に多いです。

映画全体としてコメディのクオリティは良かったです。何回か自分も声を出して笑いました。あんまり細かく説明したりせず視覚と聴覚で笑わせるようなことや、以前あった出来事を伏線のように利用しつつ笑わせると言うことも多かったので、個人的には頭を特に使わない直観での笑いと映画への親しみをより持てるような笑いの2種類がハマった上に、次の笑いがどっちかわからないというワクワク感もあって続きにかなり興味を持ちやすかったです。

青春ドラマ要素というか、メインキャラクター2人の絆もけっこう読み取れました。なんで仲がいいのかやどのような出会いをしたかなどを全く説明されませんが、互いが互いを支え合っている様子や欠点などを認め合っている姿を何度も日常的に見せられたので、理由がなくても仲良しなのが伝わってきました。そこまで内面の成長などに焦点を当てたような作品ではないですが、話全体で飽きることはなかったです。

ただ、脚本がちょっと微妙だなと思うことがけっこうありました。ほとんどメインの2人以外にストーリーが与えられてない割にはサブキャラが多い上に、ちょいちょい出て来るので誰が誰なのかけっこうわからなくなる時が多かったです。
それ以外にも無意味に群像劇みたいに唐突になる時があってわけわかんなくなる時など、いちいち覚えなくてよさそうな情報を掘り返して使う時があったので、視聴者が置いてけぼりになってしまうことが何度かありました。話の規模的にも登場人物をもっと減らしてよかったと思います。

ジョークは一度も滑ってなかったと思いますし、キャラクターは好きになれたので、見てる間はすごく楽しかったです。特に心に強く突き刺さったり何かを勉強出来たりするような映画ではないですが、小規模な娯楽映画としてはよくできていると思います。けっこう誰にでもおすすめです。