まつり

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのまつりのレビュー・感想・評価

5.0
最ッッッッッッッッッッッッ高な映画だった。

多様性とポリコレと伏線とギャグと下ネタ小ネタに溢れためちゃくちゃエンパワメントされる映画。
18の私にこれを届けたらどんな反応をするだろうか?それとも、10年後の知識を多分に入れた自分だから楽しめている映画なのだろうか?わからないけどこんな映画がこの世界にあるというだけで、救われてる自分がいる。

エンドロールでこんなに自分大好きって思える映画なかなかない。人を肯定する言葉に溢れていて、マイナスな表現があってもちゃんと救い上げてくれたから傷付かずに見ることができた。むしろ見終わった頃には一回り成長できたような錯覚すら覚える映画だった。
本当に傷つかない良い作品!!!!人をカテゴリで差別する表現が一つもなかったのもまたよかった。

下ネタと、フェミニズム、セクシュアリティに関するネタの溢れ方と小ネタの多さに本当に笑った。もう一度映画館でも見たいし、小ネタのわかるひとたちと笑いながら見たくもある映画だった。
18歳の女子二人が主人公で下ネタに溢れているというところもまたよかった。下ネタはホモソーシャルのためにあるものではないし、彼女たちもそれぞれに性欲を有している一人の人間だった。
小ネタはあげるとキリがないけれどどのシーンでも笑えてしまったな。前提がわかる人、日本に増えてくれたらなおよかった。

一人ひとりの演技が適切な自尊感情の持ち方を教えてくれていた。それでも揺らぎや迷いもあって、気づきや学びももちろんある。
なんかこれが、適切な青春なんじゃないかと思った。卑下や自己嫌悪のない、葛藤に溢れた青春。なぜ日本ではこういった作品は作られないのか。

冷静になって振り返るとまあご都合主義とかテンポ優先?とか思うところもあるけど。それを差し引いても最高でした。映像化してください、手元に買って置いておきたい。
それだけエンパワメントされた。
まつり

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